動作の重い古めのPCを使う

弊社は法人のPC保守を主業務としていますが、最近は問い合わせ内容で数年前に購入したPCのパフォーマンス低下……具体的にはPCの起動速度やアプリケーションの起動速度、アプリケーション自体の動作が遅かったり重かったり……を何とかして欲しいと言うものが増えています。

その症状の出方により対応策は色々あるのですが、HDDの不具合ならHDD交換、アプリケーションの競合やシステム上の問題などなら競合アプリケーション削除やレジストリクリーニングや不要な常駐プログラムの停止など、ハードウェアスペックの問題ならメモリ増設、CPU換装と言った手段が定石です。

ただ最近は、価格の低下や大容量化が進んだSSDを使ったHDDの載せ替えをする事が増えています。

特にHDD不具合やハードウェアスペックに起因する速度低下の場合は相当に効果があり、ソフトウェア的な問題でも(エラーでアプリケーションが立ち上がらないなどの症状以外では)効果がありました。

またノートPCの場合は、HDDと違い物理的な衝撃(揺れ等)に強い事も大きなメリットになります。

なお実際に交換した事例で、今まで起動まで4分以上かかっていたCeleronデュアルコアのWindows7-32bit搭載のPCが、起動まで1分程になると言う事もありました。

(これは極端な事例ですが)


現在では業務用PCでも最低500GB程度の容量を持っているため、安くなったと言っても同容量で載せ替えるのは予算的に現実的ではありません。

通常は120GB~256GB程度の物で交換を行います。

これなら高くても1万数千円で用意できますし、CPU換装やメモリ交換などを行った場合と比べてもトータルコストは同じ程度か少々高いくらいです。

また新たにPCを購入するよりも安価です。

 

ここで元々500GB以上のものを256GB以下に変えて容量は不足しないのか、と言う疑問をもたれる事もあるのですが、業種にもよりますが、個人の趣味用のPCと違って業務用PCではそれ程大容量の記憶領域が不要と言う事が重要です。

弊社にて保守契約しているお客様の大半はネットワーク上にサーバーやNASなどを設置してファイル共有やバックアップを行っており、PC側にはそれ程記憶させていない為、実使用領域が100GBを切っているケースが殆どでした。

その為、現在この作業を行ったお客様で容量的な問題は起きていません。

因みにどうしてもローカルに大きなデータを置きたい場合は、外付けHDDを用意するか、SSDではなく大容量のHDDへの交換(※)か、機種によってはSSDとHDDの混載、又はSSDを2個搭載する事を提案しています。

 

SSDの問題点としては、HDDと違ってSSDの場合は、ハードウェアエラーが発生した段階で一切の読み書きができなくなるという事と、書き込み回数の上限があることです。

回数については、理論上はほぼ問題が無いレベルですが、やはりエラーが起きた場合が怖い為、マメにシステムイメージのバックアップを外部に取るのを忘れないようにしなければなりません。


※HDDの種類にもよりますが、使用されている容量が同じ場合、構造的に大容量HDDの方が速くなる傾向があります。